韓国Apple Musicで新顔が上位を席巻 BIG Naughty首位、トゥイドは音源・EP・映像の“三面展開”

韓国Apple Musicで新顔が上位を席巻 BIG Naughty首位、トゥイドは音源・EP・映像の“三面展開”

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韓国チャートの上位を新作が一気に塗り替えた

韓国のApple Musicチャートで、新曲と新作EPが上位の顔ぶれを大きく変えた。2026年9月7日時点の人気曲ランキングでは、BIG Naughty(ビッグ・ノーティ)の「ノスタルジア」が初登場1位を獲得。続く2位にはトゥイドの「SUN KISS」、4位には同じくトゥイドの「GRLS」が入り、上位4曲のうち3曲を新規ランクイン作品が占めた。8月24日時点のスナップショットと比べると、短期間で首位争いの構図が入れ替わったことになる。

なかでも存在感を示したのがトゥイドだ。人気曲トップ10に2曲を送り込んだだけでなく、人気アルバムでは「TUNE & PLAY - EP」が初登場1位。ミュージックビデオ部門でも「GRLS」が前回に続いて首位を維持し、「SUN KISS」が6位に新規登場した。楽曲単体、作品単位、映像という三つの入り口で同時に上位へ接触しており、今回のチャートで最も広い支持の広がりを見せたアーティストといえる。

韓国の音楽市場では、短い期間に複数のコンテンツを投入し、それぞれを連動させる展開が珍しくない。先行曲やタイトル曲、EP、ミュージックビデオ、ダンス映像などを連続して公開し、ファンが作品に触れる機会を増やす方法だ。トゥイドの動きは、単に一曲がヒットしたというより、作品全体への関心が音源と映像を行き来している点に特徴がある。

BIG Naughtyの「ノスタルジア」、初登場で首位

人気曲1位となったBIG Naughtyの「ノスタルジア」は、8月31日にリリースされた。比較対象となる8月24日時点ではまだ発売されていなかったため、今回は初登場でそのまま首位に立った形だ。BIG Naughtyは韓国のヒップホップ、R&B系の文脈で知られるアーティストで、アイドルグループ中心に語られがちなK-POP市場の幅広さを示す存在でもある。

2位の「SUN KISS」は8月24日発売で、こちらも今回初めて上位に登場した。前回1位だったKiiiKiii(キキ)の「Pop Off Pop Off」は3位へ二つ順位を下げたものの、新曲が相次いで投入されたなかでトップ3を維持した。順位低下だけを見れば後退だが、首位経験曲として引き続き強い再生基盤を持っていると読むこともできる。

4位にはトゥイドの「GRLS」が新規ランクイン。これにより、トップ4のうち前回から残ったのは「Pop Off Pop Off」だけとなった。CORTIS(コルティス)の「REDRED」は2位から5位、RESCENE(リセンヌ)の「LOVE ATTACK」は3位から6位へ、それぞれ三つ順位を下げた。新曲の勢いが直接、既存の上位曲を押し下げた格好だ。

一方、BLACKPINKのメンバーとして日本でも知名度の高いジェニーは、8月28日発売の「FALLEN ANGEL」で初登場7位に入った。8位はHearts2Heartsの「Lemon Tang」、9位はRESCENEの「Deja Vu」、10位はaespaの「LEMONADE」。女性グループや女性ソロの楽曲が並ぶなか、ヒップホップやR&Bの色を持つBIG Naughtyが頂点に立ったことは、韓国のストリーミング市場が必ずしも一つのジャンルだけで動いていないことを改めて印象づける。

トゥイドが示した「曲・作品・映像」の相乗効果

今回のランキングを一日の話題で終わらせず、トレンドとして見るうえで重要なのが、トゥイドの複数部門にまたがる強さだ。人気曲では「SUN KISS」が2位、「GRLS」が4位。人気アルバムでは「TUNE & PLAY - EP」が1位となり、ミュージックビデオでは「GRLS」が1位、「SUN KISS」が6位に入った。一つのヒット曲だけに依存せず、同じ作品群の複数コンテンツが同時に聴かれ、見られている。

EPとは「Extended Play」の略で、一般にシングルより曲数が多く、フルアルバムより短い作品を指す。韓国では「ミニアルバム」という呼び方も広く使われる。カムバックと呼ばれる新作活動の単位として定着しており、タイトル曲だけでなく収録曲、コンセプト写真、映像、音楽番組でのステージまでを一つのパッケージとして提示することが多い。日本の音楽ファンにとっては、数曲入りのミニアルバムを軸に、映像やテレビ出演を集中的に展開するイメージに近い。

トゥイドの場合、「GRLS」はミュージックビデオ首位を維持しながら、人気曲では新たに4位へ入った。「SUN KISS」は音源2位と映像6位に同時進出した。この組み合わせからは、映像を入口に楽曲へ移る層と、音源を聴いてから映像を確認する層の双方が動いている可能性がうかがえる。ただし、公開された順位表だけでは個々の利用者の視聴経路や再生回数までは分からない。現時点で確認できるのは、複数部門で同時に高い位置へ到達したという事実である。

K-POPでは、楽曲の評価と映像表現が切り離しにくくなっている。衣装、振り付け、色彩、物語設定まで含めた視覚的な設計が、曲の印象を補強するためだ。今回のように音源、EP、ミュージックビデオがそろって上位に入るケースは、プロモーションの規模だけでなく、アーティストの世界観が複数の形式で受け止められているかを測る材料になる。次の焦点は、この同時上昇が発売直後の勢いにとどまるのか、それとも数週間にわたって定着するのかだ。

RESCENEは複数曲で粘り、旧作の再浮上も

新曲が上位を塗り替えた一方で、以前に発売された楽曲も存在感を保った。RESCENEは「LOVE ATTACK」が6位、「Deja Vu」が9位、「Pretty Girl」が13位となり、トップ20に3曲を残した。3曲とも8月24日時点より順位を下げたが、複数の作品が同時に20位以内へとどまっている点は見逃せない。

特に「LOVE ATTACK」は2024年8月27日、「Deja Vu」は2025年7月2日の発売で、今回の集計時点から見れば新曲ではない。韓国の音楽チャートは新作の投入で短期間に順位が動きやすいが、ファンのプレイリストや映像コンテンツを通じて、過去曲が長く聴かれることもある。日本でいうロングヒットに近い現象だが、ストリーミング時代には発売年の異なる曲が同じ画面で直接競うため、旧作の持続力がより見えやすくなった。

トップ20で最大の上昇を記録したのは、リドオの「永遠はいつもそうであるように」だ。2021年1月9日発売の楽曲が46位から20位へ、26段階上昇した。今回の資料には上昇の具体的な理由は示されていないため、SNSでの拡散や番組使用などを原因として断定することはできない。それでも、5年以上前の楽曲が再びトップ20へ入った事実は、カタログ曲が新作と並んで消費される現在の市場構造を象徴している。

Hearts2Heartsの「RUDE!」も16位から15位へ上昇した。一方、映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の楽曲として世界的に知られるPost MaloneとSwae Leeの「Sunflower」は4位から12位へ、Red Velvetの「Surfin' Boy」は10位から16位へ下落した。国際的な定番曲、K-POPの既存曲、発売直後の新曲が同じランキングで競い、短期間に大きな順位差が生まれている。

アルバムでは新作と長期支持作品が交差

人気アルバム部門でも新作の勢いが目立った。トゥイドの「TUNE & PLAY - EP」が初登場1位を獲得し、KiiiKiiiの「WhyKiiiKiii - EP」は前回と同じ2位を維持した。9月4日発売のDIMO REX「METAMORPHOSIS」が初登場3位、ジェニーの「Fallen Angel - EP」が4位に入り、NCT 127の7枚目のアルバム「BLINGY - The 7th Album」も8位へ新規ランクインした。

トップ10のうち4作品が前回の比較時点にはなかった新作であり、リリース直後の作品がアルバムチャート全体を動かした。人気曲での単曲ヒットに加え、EPやフルアルバム単位で聴く行動も並行していることが分かる。プレイリスト中心の時代には一曲ごとの消費が注目されやすいが、アーティストが掲げるテーマや曲順を含めて作品を聴く需要が失われたわけではない。

その一方で、古いアルバムの上昇も確認された。韓国のインディーシーンで知られるThe Black Skirtsの2017年作品「TEAM BABY」は8位から5位へ上昇。ヤン・ホンウォンの2021年作品「Oboe」は7位から6位、C JAMMの2019年作品「KEUNG」は17位から14位へ順位を上げた。新作の発売ラッシュと、長く支持される作品の再評価が同じ週に重なっている。

下落幅が大きかった作品もある。ENHYPENの「THE SIN : BLISS - EP」は1位から10位へ、Silica Gelの「Ballad of You」は3位から15位へ移った。順位だけを見ると急落だが、これは新作が一斉に登場したことによる相対的な変化でもある。ストリーミング系チャートでは、人気が突然消えたというより、新しい作品への関心が短期的に集中して順位が押し下げられる場合がある。そのため、次回以降もトップ20に残るかどうかが、作品の持続力を判断するポイントになる。

ミュージックビデオ部門が映す次の競争

ミュージックビデオ部門では、トゥイドの「GRLS」が1位、米歌手Ariana Grandeの「petal in the pavement」が2位をそれぞれ維持した。RESCENEの「Pretty Girl」は4位から3位へ上昇し、タイ出身でBLACKPINKのメンバーでもあるLISAの「PRESS PLAY」が初登場4位。トゥイドの「SUN KISS」は6位に新規ランクインした。

既存作品ではATEEZの「BAD」が12位から8位へ四つ順位を上げ、KiiiKiiiの「Pop Off Pop Off」も10位から9位へ上昇した。人気曲で「Pop Off Pop Off」が3位に残っていることを考えると、音源と映像の双方で一定の勢いを保っている。RESCENEの「LOVE ATTACK」も18位から15位へ上昇し、人気曲での順位低下とは異なる動きを見せた。

音源と映像の順位は必ずしも同じ動きをしない。通勤や作業中に繰り返し聴かれる曲と、振り付けや物語性を楽しむために画面で見られる作品では、利用される場面が異なるからだ。「LOVE ATTACK」のように音源順位を下げながら映像順位を上げる例は、楽曲への関心が消えたのではなく、接触の仕方が変わっている可能性を示す。ただし、ここでも再生数や視聴者属性が示されていない以上、背景を一つに決めつけるべきではない。

新規作品ではジェニーの「FALLEN ANGEL」が11位、ジスの「CLICK」が16位に入った。少女時代のヒョヨンによる「Skibidi」のパフォーマンス映像も10位に登場している。世代や活動形態の異なるアーティストが混在しており、映像部門では新曲の話題性だけでなく、パフォーマンスそのものや既存ファンの視聴行動が順位に反映されやすい。

日本の市場とファンにとって何を意味するのか

今回の順位表は韓国内のApple Musicチャートであり、そのまま日本での人気順位を意味するものではない。日本では利用される音楽配信サービスの構成、テレビやアニメとのタイアップ、CD販売、ライブ活動、ファンクラブ施策などが独自に影響する。韓国で上位に入ったからといって、日本でも同じ順番で支持されるとは限らない点には注意が必要だ。

それでも、日本のK-POPファンや音楽業界にとって参考になる動きはある。第一に、トゥイドのように音源、EP、ミュージックビデオを連動させる展開は、日本向けプロモーションでも重要になり得る。日本では以前からCDに映像特典を付けたり、複数形態を発売したりする手法が定着している。一方、韓国型の展開は、発売前後にデジタル音源、短尺動画、ダンス映像、音楽番組のステージを集中させ、オンライン上で継続的に話題をつなぐ点が特徴的だ。

第二に、ジェニー、LISA、ジス、NCT 127、aespa、ENHYPEN、Red Velvetなど、日本で公演や作品を通じて知られるアーティストが複数部門に入っている。これらの順位は、日本のファンが次に注目する楽曲や映像を探す際の一つの手掛かりにはなる。ただし、今回の資料から日本での発売計画、来日公演、企業との提携などは確認できない。日本市場で具体的な動きが起きるかどうかは、各アーティストの公式発表を待つ必要がある。

第三に、2021年発売のリドオの楽曲や、2017年発売のThe Black Skirtsのアルバムが浮上したことは、日本の事業者にも示唆的だ。日本でもアニメやドラマへの起用、動画投稿、ライブでの再演などをきっかけに旧曲が再評価される例がある。ストリーミングでは在庫切れがなく、数年前の作品にも新曲と同じようにアクセスできる。レコード会社や配信事業者にとって、発売直後だけでなく、過去作品を継続的に届ける取り組みの重要性は高まっている。

日韓の音楽交流という点では、チャート上のヒットが日本でのライブ需要やファンコミュニティーの関心につながる可能性はあるものの、この順位表だけで経済効果まで見積もることはできない。ただ、韓国でどの作品が音源、アルバム、映像を横断して動いているかを追うことは、日本側が一時的な話題と持続的な支持を見分ける材料になる。特にトゥイドが今後、日本語での情報発信や日本向け展開を行うかは、日本のファンにとって注目点となりそうだ。

次に見るべきは「初速」から「定着」への移行

今回のチャートで明確になったのは、新作の初速が上位を大きく変える一方、過去曲や旧作アルバムも完全には押し流されていないということだ。BIG Naughtyの「ノスタルジア」は初登場1位、トゥイドは三部門で上位を確保した。ジェニーやDIMO REX、NCT 127の新作もアルバム部門へ入り、新規リリースが市場の注意を一斉に引きつけた。

しかし、初登場順位だけでは長期的なヒットかどうかは判断できない。次回以降、「ノスタルジア」が首位圏を維持するのか、「SUN KISS」と「GRLS」が二曲そろって残るのか、「TUNE & PLAY - EP」が作品単位で聴かれ続けるのかが重要になる。KiiiKiiiの「Pop Off Pop Off」やRESCENEの複数曲のように、新曲攻勢のなかでも上位に踏みとどまれるかどうかが支持の厚みを示す。

さらに、リドオやThe Black Skirtsの旧作上昇が一時的なものか、次回も続くかにも注目したい。理由が公表されていない段階で背景を断定することはできないが、過去作品が突然再発見される動きは、ストリーミング時代のチャートを読むうえで欠かせない。新曲だけを追うのではなく、どの曲が時間を超えて戻ってくるかを見ることで、韓国のリスナーが何を繰り返し聴いているのかがより立体的に見えてくる。

9月7日時点の最大の主役は、人気曲首位のBIG Naughtyと、音源・EP・映像を横断したトゥイドだった。ただし、本当の評価は次の順位で決まる。発売直後の注目を定着へ変えられるか、そして日本を含む海外のリスナーへ接点を広げられるか。韓国チャートの次の焦点は、華やかな初登場の数ではなく、その後にどれだけ長く聴かれ続けるかへ移っていく。

Source: Original Korean article - Trendy News Korea

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