韓国Apple Music、BIG Naughtyが首位維持 IUの新曲と「旧作の上昇」が映す聴かれ方の広がり

韓国Apple Music、BIG Naughtyが首位維持 IUの新曲と「旧作の上昇」が映す聴かれ方の広がり

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上位は動かず、その下で新曲と旧作が競う

新曲が話題をさらう一方で、数年前の作品も順位を伸ばす。2026年9月14日時点のApple Music韓国チャートには、そんな二つの動きが同居している。人気曲ではBIG Naughtyの「노스탈지아」が1位を維持。IUは9月10日発売の新曲2曲をそろってトップ10に送り込んだ。ただ、今回のランキングを読み解く鍵は、新作の登場だけではない。RESCENEの2024年発売曲が上昇するなど、発売から時間のたった作品にも存在感がある。

日本で韓国の音楽に触れる際には、来日公演や日本盤の発売、テレビ出演といった出来事をきっかけに、特定のグループへ関心が向きやすい。それに対して、韓国内の配信ランキングを眺めると、日本で目にする情報だけでは捉えにくい作品の並びが見えてくる。今回も、アイドルグループの楽曲に加え、ソロ歌手やバンドの作品、海外アーティストの曲が上位に混在している。

もっとも、これは韓国の音楽市場全体を示す総合順位ではない。対象はApple Musicの韓国向けチャートで、順位の変動は9月7日時点との比較だ。再生回数や利用者数、作品ごとの得票に当たる数値は示されていない。首位の強さや上昇の勢いを考える際にも、まず「一つのサービスにおける二つの時点の比較」という範囲を押さえておく必要がある。

BIG Naughtyが首位、トップ3は同じ顔ぶれ

人気曲の1位から3位までは、前回と同じ順番だった。BIG Naughtyの「노스탈지아」に続き、튜이드の「SUN KISS」が2位、KiiiKiiiの「Pop Off Pop Off」が3位を維持した。上位の顔ぶれが保たれる一方、その直下ではCORTISの「REDRED」が5位から4位に上がり、RESCENEの「LOVE ATTACK」が6位から5位へ進んだ。

首位維持という結果から分かるのは、比較した二つの時点で「노스탈지아」が最上位にあったことだ。1週間を通して毎日首位だったか、2位との差が広がったかまでは、今回の資料では確認できない。見出しになる順位は分かりやすいが、その裏側にある聴取の規模とは別の指標である。日本の配信チャートと同じように、順位の安定と再生数の増減は分けて考えたい。

튜이드は「SUN KISS」の2位を保つ一方、「GRLS」が4位から7位に下がった。同じアーティストでも楽曲によって動きは違う。複数曲を上位に持つことと、それらが一斉に上昇することは同じではない。今回のトップ10は、従来の上位曲が残る中に新曲が加わり、曲ごとの順位が入れ替わった構図として捉えるのが適切だ。

また、新しく上位に入る作品があれば、既存曲の順位は相対的に押し下げられることもある。順位が下がっただけで、その曲を聴く人が減ったと断定することはできない。上昇曲の背景を知るのと同じくらい、下落という言葉を必要以上に大きく受け取らないことも、配信ランキングを読むうえで大切になる。

IUは新曲2曲がトップ10、映像でも上位に

新作で目を引いたのはIUだ。「Dear my crazy soulmate」が人気曲6位、「이 별로부터」が10位に新たに入った。いずれも9月10日の発売で、14日時点のランキングにそろって姿を見せた。今回の比較では、新しい作品が短期間で上位に食い込んだ例といえる。

IUは歌手としてだけでなく、俳優としても知られる存在だ。日本の読者には、韓国ドラマを通じて先に名前を知った人もいるだろう。韓国のエンターテインメントを見る際には、音楽と映像の活動を切り離して理解するより、複数の分野で親しまれる人物として捉えた方が分かりやすい場合がある。ただし、今回の新曲の順位が俳優活動の効果によるものかどうかは、このデータからは判断できない。

「Dear my crazy soulmate」はミュージックビデオ部門でも4位に新規登場した。少なくとも今回の一覧では、同じ作品が音源と映像の両方で上位に入っている。楽曲だけでなく映像にも接点が広がっていることをうかがわせる結果だが、両部門の視聴者がどれほど重なっているか、どちらを先に見聞きしたかは示されていない。

新曲の登場直後に注目が集まることと、その後も継続して聴かれることは別の段階にある。今後は2曲がともに上位に残るのか、いずれかに支持が集まるのかが焦点になる。今回は発売直後の順位を捉えたものだけに、この時点で長期的なヒットまで言い切るのは早い。次回以降の動きを重ねることで、初動と定着の違いが見えやすくなる。

RESCENEが示す、発売日だけでは測れない作品の寿命

新曲の勢いと並んで注目したいのが、RESCENEの複数作品の上昇だ。「LOVE ATTACK」は人気曲5位、「Deja Vu」は8位で、いずれも前回から一つ順位を上げた。さらに「Pinball」が27位から20位へ七つ上がり、トップ20に入った。「Pretty Girl」も13位を維持しており、今回の人気曲トップ20にはRESCENEの4曲が並ぶ。

発売日を確認すると、動きの特徴がはっきりする。「LOVE ATTACK」と「Pinball」は2024年8月27日発売で、今回のランキング時点では約2年が過ぎている。「Deja Vu」も2025年7月2日発売だ。新作の発売週だけが順位上昇の機会ではないことを、異なる時期の楽曲がそろって示している。

アルバムでも「SCENEDROME - EP」が16位から14位へ上がった。この作品の発売日も2024年8月27日である。曲の上昇とアルバムの上昇が同じ比較期間に確認できる点は重要だ。ただし、人気曲を入口にアルバム全体が聴かれたのか、別々のきっかけで関心が集まったのかは分からない。部門をまたぐ動きは見えるが、その因果関係までは資料にない。

配信では、発売年の違う作品が同じ画面に並び、今の気分に合う曲として選ばれる。日本の読者には、以前出たアルバムの収録曲を後から知り、新曲と同じプレイリストに加える場面を想像すると分かりやすいだろう。今回のRESCENEも、少なくとも順位上は、旧作が現在の聴取の中で位置を高めた例として読むことができる。

とはいえ、「SNSで再燃した」「動画投稿をきっかけに若者へ広がった」といった説明を付け加える根拠はない。旧作の上昇にはさまざまな経路があり得るが、今回の資料はその経路を示していない。また、過去の最高順位も不明なため、広い意味での再ヒットと断定するより、まずは発売から時間のたった曲が上昇したという事実に注目したい。

アルバム部門は新作と過去作品が入り交じる

人気アルバムでは、튜이드の「TUNE & PLAY - EP」が1位を維持した。2位には、EXOのメンバーとしても知られるド・ギョンスの「DOPAMINE - The 4th Mini Album - EP」が新規登場。9月8日発売で、比較基準の9月7日より後に出た作品だ。グループ活動で知られる歌手のソロ作品が、アルバム部門の上位に入った。

新規登場はほかにもある。キム・シミャの「Dogma」が7位、&TEAMの「Mark on Me - EP」が10位に入った。発売日はそれぞれ9月9日と9月8日。新作が上位に加わる一方で、SYSTEM SEOULの「SS-POP 3」は12位から6位へ上がり、ヤン・ホンウォンの「오보에」は6位から3位へ進んだ。「오보에」は2021年6月19日発売で、5年以上前の作品である。

この新旧の混在は、アルバムの評価を発売直後の成績だけで捉えない視点につながる。新作が出たときにまとめて聴く人もいれば、後からアーティストを知って過去の作品に触れる人もいる。ただし、今回の順位だけでそれぞれの聴き方の比率は分からない。「古い作品も上位に存在する」という観察と、「旧作を聴く利用者が増えた」という市場全体の判断は区別する必要がある。

韓国の作品名でよく見る「ミニアルバム」は、日本でもなじみのあるフルアルバムより小規模な作品集を指す表現だ。配信上ではEPと表記されることも多い。ただ、名称だけで収録曲数や再生時間が一律に決まるわけではない。今回の「The 4th Mini Album - EP」も、二つの別作品ではなく、一つの作品についたタイトルと配信上の表記として読むと理解しやすい。

音源とミュージックビデオ、違う方向に動く順位

ミュージックビデオ部門では、튜이드の「GRLS」が1位を維持した。2位のAriana Grande「petal in the pavement」、3位のRESCENE「Pretty Girl」も前回と同じだった。IUの「Dear my crazy soulmate」が4位に入り、KiiiKiiiの「Pop Off Pop Off」は9位から6位へ上がった。人気曲部門とは異なる作品の並びが、映像としての関心を映している。

新たにトップ20に入ったのは、Hearts2Heartsの「Moonride」が11位、LE SSERAFIMの「Made My Night」が12位。発売日はそれぞれ9月9日と9月10日だった。音源のランキングだけを追っていると、こうした映像部門での新作の動きを見落とすことになる。今回の一覧は、同じ配信サービスの中でも、注目の集まり方が一通りではないことを示している。

その違いが分かりやすいのが、Hearts2Heartsの「Lemon Tang」だ。ミュージックビデオでは23位から16位へ七つ上がったが、人気曲では8位から9位へ下がった。JENNIEの「FALLEN ANGEL」も、人気曲では7位から12位に下がる一方、ミュージックビデオでは11位から10位へ上がっている。

音楽を耳で楽しむ場面と、画面を見ながら作品を楽しむ場面では、選ばれる理由が違っても不思議ではない。日本でいえば、通勤中に繰り返し聴く曲と、自宅で映像を見たい曲が必ずしも一致しないのと似ている。ただし、今回のデータは利用場面を調べたものではない。この比較は順位の違いを理解するための手掛かりであって、実際の視聴行動を説明し切るものではない。

とりわけ、音源順位の下落と映像順位の上昇を結び付けて、「音源の利用者が動画へ移った」と判断することはできない。部門ごとに競う作品も異なり、利用者の移動を示す数値もない。異なる方向に動いたという事実をそのまま受け止め、アーティスト全体の人気が上がった、下がったと一括りにしない読み方が必要になる。

日本への接点は&TEAM、韓国チャートをどう読むか

日本との接点として具体的に注目できるのは、日本を拠点に活動する&TEAMだ。「Mark on Me - EP」が韓国のApple Music人気アルバムで10位に新規登場した。日本の読者にとっては、身近な活動圏を持つグループの作品が、韓国向けサービスの上位にも入った例となる。日本から韓国の音楽を見るだけでなく、日本を活動拠点とする作品の受け止められ方を韓国側から確かめる視点も持てる。

ただし、この10位から日本国内の売上や人気の変化を推し量ることはできない。資料には日本のApple Music順位も、CDの販売枚数も、コンサートの動員も含まれていない。韓国のチャート入りが日本市場を押し上げた、日本のファンの行動が韓国順位を動かした、といった因果関係も確認できない。ここで言えるのは、韓国向けの当該アルバムチャートで上位に入ったという範囲までだ。

日本でK-POPを聴く人にとって、もう一つ参考になるのは、作品を探す範囲を発売直後の曲に限らないことだ。今回のRESCENEやヤン・ホンウォンのように、過去作が現在のランキングで順位を上げる場合がある。日本での紹介が少なかった作品でも、韓国側の順位を入口に聴いてみることはできる。韓国のランキングは日本で流行する曲の予言ではなく、聴く対象を広げるための一つの案内として活用するのがよさそうだ。

音楽会社や配信・メディアの担当者が見る場合にも、今回の例は新作以外へ目を向ける材料になる。ただし、日本向けに過去作を紹介すれば同じ成果が出るとは限らない。市場もサービスの利用者層も違うため、日本での聴取状況と突き合わせることが前提になる。日韓の順位を単純に優劣で比べるのではなく、どの作品がどの部門で届いているかを確かめる方が、実務的な意味は大きい。

「K-POP」の見出しだけでは見えない広がり

今回の韓国チャートには、いわゆるK-POPアイドルの作品だけが並んでいるわけではない。人気曲14位にはPost MaloneとSwae Leeの「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」が入り、ミュージックビデオ5位にはRadioheadの「Creep」が位置する。韓国の利用者向けランキングであることと、韓国のアーティストだけを対象にすることは別だ。

アルバム部門でも、The Black Skirtsの「TEAM BABY」が5位、「TEEN TROUBLES」が18位に入り、wave to earthの「bad pieces」は9位、Silica Gelの「Ballad of You」は17位だった。日本で韓国音楽のニュースに接する際、大人数のグループや華やかなパフォーマンスが印象に残ることはあるが、それだけで現地の音楽の聴かれ方を代表させることはできない。

The Black Skirtsの「Ling Ling」は人気曲でも23位から19位へ上がった。2022年9月15日発売の曲で、今回の時点では発売からほぼ4年となる。RESCENEとは別のアーティストでも旧作の上昇が見られたことは、今回の一覧を新曲の競争だけで説明できない理由の一つだ。ただし、これらの例だけで韓国市場全体が旧作中心に変わったと結論づけることもできない。

日本の読者には、「韓国の音楽」という地域のくくりと、「アイドル音楽」という表現・活動形態のくくりを分けて考えると、作品の幅が見えやすくなる。チャートはその入口になるが、順位だけでジャンルの比率や支持層の年齢までは分からない。知っている名前から聴き始め、隣に並ぶ知らない作品にも目を向ける。その読み方なら、ランキングは勝ち負けの表以上の情報を持つ。

二つの時点から分かること、分からないこと

今回の資料で扱われているのは、9月14日時点の順位と9月7日時点の順位との差だ。したがって、厳密には二つの時点を切り取った比較であり、その間の順位の上下をすべて記録したものではない。前回より七つ上がった曲でも、途中ではさらに高い順位だった可能性もあるが、今回の情報では確認できない。週間を通した合計再生数のランキングと同じものとして扱わないことが重要だ。

また、「新規登場」という表記についても、今回の比較において新たに入った作品として理解する必要がある。IUの2曲やド・ギョンスのアルバムは発売日が併記されており、比較基準日より後の新作であることが分かる。一方、順位表に新しく現れたことだけを根拠に、すべてのケースで発売直後だと判断するのは適切ではない。発売情報とランキング情報は別々に確認したい。

再生回数がない以上、20位から19位への移動と、6位から5位への移動に、同じ規模の変化があったとも言えない。一つの順位差に対応する利用量は示されていないからだ。同様に、七つ上昇したことを「再生が急増した」と置き換えることもできない。順位は作品同士の相対的な位置を知らせるが、成長率や市場規模を直接示す数字ではない。

こうした制約を意識しても、ランキングを見る価値が失われるわけではない。むしろ、確認できる事実と背景についての仮説を分けることで、次に何を調べればよいかが明確になる。旧作上昇の理由なら紹介や露出の履歴、新曲の定着なら複数週の推移、日韓の広がりなら両市場のデータが必要だ。今回の順位表は、その調査の出発点として読むことができる。

次に見るべきは、新曲の定着と旧作上昇の持続

次回以降の焦点は、まずIUの新曲2曲が上位を維持するかどうかだ。「Dear my crazy soulmate」が音源とミュージックビデオの双方で順位を保つのか、「이 별로부터」がどの位置に落ち着くのか。発売直後の注目が継続的な聴取につながるかを見極めるには、一度の順位よりも、その後の推移が重要になる。

RESCENEについては、複数曲とアルバムの上昇が続くかを確認したい。「LOVE ATTACK」「Deja Vu」「Pinball」の動きがそろって持続すれば、今回だけの変動とは異なる見方が可能になる。ただし、その場合も上昇の理由は別途検証が必要だ。順位の継続性を確かめることと、何がきっかけだったかを調べることは、関連しながらも異なる作業である。

日本との接点では、&TEAMのアルバムが韓国側でどのような推移を示すかが、一つの観察対象となる。日本での成績も別に確認できれば、同じ作品が二つの市場でどのように受け止められているかを、より具体的に比較できるだろう。現段階では、その比較に必要な日本側の数値はなく、影響の大きさを評価するところまでは踏み込めない。

BIG Naughtyの首位維持とIUの新曲登場は、今回の分かりやすいニュースだ。その周囲には、発売から年月を経た曲の上昇、音源と映像の異なる順位、日本を拠点とするグループの韓国チャート入りがある。新曲が出て古い曲が後退するだけではない音楽の聴かれ方が、この一枚の順位表から見えてくる。変化が続くのかを追うことで、韓国の音楽を日本から眺める視野も広がりそうだ。

本稿の順位と発売日は、提供されたApple Music韓国チャートの記事要約に基づく。順位は2026年9月14日時点、変動は同年9月7日時点との比較である。再生回数などの具体的な数値は資料に示されておらず、本稿でも順位の変化と確認可能な発売情報を中心に扱った。

Source: Original Korean article - Trendy News Korea

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