
記事の理解を助けるための画像
「ウゴービ」「マンジャロ」などを違法販売
韓国の食品医薬品安全処は6日、GLP-1受容体作動薬に分類される肥満症治療薬について、オンライン上の違法な販売や広告計949件を確認したと発表した。関連機関に投稿やサイトへのアクセス遮断を要請した。
調査は1月1日から9月30日まで実施。日本でも知られる「ウゴービ」や「マンジャロ」などを、海外からの直接購入や個人間取引の形で販売する事例が見つかった。掲載先は一般の通販サイトのほか、ネット掲示板、ブログ、SNS、中古品取引プラットフォームなどに及んだ。
最も多かったのは、オンライン販売や掲示板で販売サイトを紹介するケースで716件、全体の75.4%を占めた。ブログなどへの販売サイトやリンクの掲載が129件(13.6%)、SNSで個別チャット用アカウントを案内する投稿が72件(7.6%)、個人間の中古取引が32件(3.4%)だった。
処方が必要、海外直送品には偽造や変質の恐れ
GLP-1系の治療薬は、血糖値に応じたインスリン分泌を促し、グルカゴンの分泌を抑えるほか、空腹を感じにくくして体重を減らす作用がある。一方、韓国当局は美容目的で誤用されるケースがあると説明している。
肥満症治療薬は医師の処方が必要な医療用医薬品だ。食品医薬品安全処は、病院と薬局を通じて入手し、薬剤師の指導に従って定められた用法・用量を守るよう呼びかけた。海外からの直接購入や個人間売買を利用しないよう求めている。
韓国で承認されていない海外直送品は、安全性や有効性が十分に検証されておらず、製造・流通経路も確認しにくい。このため、偽造品や不良品の可能性があり、健康被害が生じても回収や補償などの法的保護を受けることが難しいという。
特にGLP-1系の肥満症治療薬は、冷蔵・冷凍による温度管理、いわゆるコールドチェーンの維持が必要となる。海外で正規に流通した製品でも、韓国へ輸送する途中で適切な温度を保てなければ変質する恐れがある。当局は今後も違法販売や仲介、広告の監視を続ける方針だ。
コメント
コメントを投稿