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ロボットアームで宇宙ごみを回収
韓国の宇宙航空庁は10月26日、地球周回軌道上の宇宙ごみを直接つかんで除去する「宇宙物体能動制御衛星(ADR-SAT)」を、2027年の国産ロケット「ヌリ号」6回目の打ち上げで宇宙へ送る計画を明らかにした。
衛星は役目を終えた人工衛星を追跡して接近し、ロボットアームと把持装置で捕獲する。その後、対象物を抱えたまま高度を下げ、切り離して大気圏へ再突入させ、空気との摩擦熱で焼却する仕組みだ。韓国のSF映画「スペース・スウィーパーズ」に登場する宇宙ごみ回収船を思わせる構想となる。
韓国科学技術院(KAIST)の人工衛星研究所は、大田市内でシステム統合準備審査を実施し、衛星が所定の条件を満たしたとの評価を受けた。産学官の専門家が、各サブシステムの準備状況や統合作業に伴う技術的リスクを確認した。研究所は翌月から、実際に打ち上げるフライトモデルの組み立てに入る。
最初の候補は「ウリビョル3号」
最初に回収する対象として有力視されているのが、韓国の地球観測衛星「ウリビョル3号」だ。1999年に打ち上げられ、2002年に任務を終えた後も地球を周回し続けている。
宇宙航空庁は、軌道上のごみへ接近し、捕獲して大気圏で消滅させる一連の技術について、世界初を目指す高難度の宇宙実証だと説明している。呉泰錫(オ・テソク)長官は、韓国の衛星を脅かす宇宙ごみを除去する中核技術を独自に確保し、宇宙空間の危険に対応する能力を高める考えを示した。
高速で飛び交う4千500トン超
宇宙ごみは、寿命を終えた人工衛星やロケットの残骸、衝突や爆発で生じた破片、宇宙飛行士が落とした道具など、機能を失ったまま軌道上に残る人工物の総称だ。英語では「スペースデブリ」や「スペースジャンク」と呼ばれる。
軌道上にある宇宙ごみは4500トンを超え、直径10センチ以上が約2万3000個、1センチ以上は50万~60万個に上ると推定されている。秒速7.9~11.2キロという高速で飛ぶため、小さな塗料片でも衛星や宇宙船に深刻な損傷を与えかねない。衛星打ち上げの増加に伴い、衝突リスクも高まっている。
インドネシア農園に9メートルの残骸
韓国で「宇宙ごみ」への関心が急上昇した背景には、同じ時期にインドネシアで撮影されたロケット残骸の落下映像もある。10月18日夜、中部カリマンタン州東コタワリンギンのパーム油農園に、焼け焦げた長さ約9メートルの金属板が落下した。けが人はいなかった。
インドネシア国家研究イノベーション庁は、中国の民間企業ランドスペースが同月14日に中国北西部から打ち上げたロケット「朱雀2E」の残骸だと確認した。巨大な火球や自動車ほどの金属塊が落ちる様子を伝えた韓国KBSの動画は、YouTubeや韓国の動画サービスで相次いで再生され、韓国の検索サイトでは「宇宙ごみ」が急上昇ワードに浮上した。
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