
記事の理解を助けるための画像
ハナ銀行、1000億ウォン拠出と低所得者向け融資を開始へ
韓国のハナ銀行とNH農協金融持株が30日、金融面で困難を抱える低所得者や金融弱者への支援を相次いで打ち出した。両社はそれぞれ1000億ウォンを拠出し、韓国の庶民金融振興院が進める小口金融支援事業に参加する。
ハナ銀行の拠出金は、公益財団法人「ハナ・ミソ金融財団」の融資原資となる。創業資金や事業運営費、施設改善資金、生活安定資金などに充て、経済的に困難な人々の自立を後押しする。今回の措置は、ハナ金融グループが5月に発表した「第5次包摂的金融への大転換」の一環だ。
同行は12月、低所得の会社員を対象とする専用の信用融資商品も発売する。対象は年収3500万ウォン以下で、勤続1年以上の会社員。融資限度額は最大1500万ウォンで、最初の1年間は元金返済を据え置き、その後5年間で分割返済する。ひとり親世帯、多子世帯、低所得者、金融詐欺被害者などの優遇対象者には、金利を年1.0ポイント引き下げる。
ハナ金融グループによる包摂的金融の累計支援額は9月末時点で3兆1000億ウォンに達し、年間目標の3兆2000億ウォンに対して97%となった。
NH農協金融、農業従事者や若年農業者も支援
NH農協金融持株も30日、ソウル市内で庶民金融振興院と小口金融事業への新規参加に関する協約を締結した。グループ傘下企業が共同で1000億ウォンを拠出し、農協銀行が500億ウォン、NH投資証券が400億ウォンを負担する。
同社は11月中の財団設立を目指す。帰農者や若年農業者に向けた専門的な支援策を準備しており、2027年には主要地域に事業所を設置し、信用力や所得が低い人々への融資を始める計画だ。
違法な高利貸しから生活者を守るキャンペーン
こうした支援策と並行して、庶民金融振興院は7月から官民合同の「人を救う金融」キャンペーンを展開している。金融機関や公共機関、地方自治体が順番に参加し、次の参加者を指名するリレー方式だ。違法な民間高利貸しに追い込まれる人をなくし、正規の金融支援につなげることを目指す。
30日にはMG信用情報のパク・ジュンチョル代表が参加を表明し、次の参加者としてセマウル金庫中央会のキム・イン会長とiM金融グループのファン・ビョンウ会長を指名した。また、iMバンクのカン・ジョンフン銀行長もリレーに加わり、政策的な庶民向け金融商品の供給や被害予防策を通じて、包摂的金融の普及に取り組む考えを示した。
庶民金融振興院とは
庶民金融振興院は、2016年9月に設立された韓国金融委員会所管の公的機関だ。金融相談や教育のほか、信用保証、融資、金融会社への出資などを担う。低所得者や信用力の低い人々を対象とした「ミソ金融」や「サンシャインローン」などの金融商品、休眠預金の払い戻しサービスも運営している。
韓国政府も庶民向け金融支援の強化を重視している。李在明大統領は10月22日の会議で、庶民向け融資の金利上昇に先手を打って備えるよう指示し、政府は生活者にとっての「最後の支え」でなければならないとの考えを示した。今回の金融大手2社による拠出は、こうした政策方針を民間金融機関の資金面から支える動きといえる。
コメント
コメントを投稿