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忘れていた墓地の相続から始まる事件
韓国のミステリードラマ「ソンサン ―弔いの丘―」が2024年1月19日、Netflixで配信された。全6話。存在すら忘れていた叔父の死をきっかけに、一族の墓がある「先山」を相続した大学講師ユン・ソハの周囲で、不吉な出来事が相次ぐ。
父親に捨てられた記憶がよみがえるなか、異母弟キム・ヨンホが現れ、相続の権利を要求する。刑事チェ・ソンジュンは事件を単純な殺人とはみなさず、先山に関係する人物を調べ始めるが、捜査は行き詰まる。さらに、強力班の班長パク・サンミンと対立し、事件から外されてしまう。
「新感染」のヨン・サンホが脚本
原作はカン・テギョンによる同名ウェブトゥーン。映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」などで知られるヨン・サンホが脚本を手がけ、ミン・ホンナム、ファン・ウンヨンと共同執筆した。演出は「新感染」では助監督を務め、「サイコキネシス―念力―」「新感染半島 ファイナル・ステージ」にも助監督として参加したミン・ホンナムが担当している。
主人公ユン・ソハ役はキム・ヒョンジュ、異母弟キム・ヨンホ役はリュ・ギョンス。刑事チェ・ソンジュンをパク・ヒスン、班長パク・サンミンをパク・ビョンウンが演じる。ソハの夫ヤン・ジェソク役ではパク・ソンフンが特別出演した。キム・ヒョンジュとパク・ヒスンは、2023年のSBSドラマ「車輪」に続く共演となった。
Netflix非英語作品で世界1位
配信開始から3日でNetflixのグローバルトップ10「テレビ・非英語」部門4位に入り、韓国、香港、インドネシア、フィリピン、カタール、シンガポールなど10カ国でトップ10入りした。翌週には1450万視聴時間、310万視聴を記録して同部門1位となり、その後もさらに1週間ランキング圏内に残った。
雰囲気を評価する声、展開には厳しい指摘も
批評サイト「ロッテン・トマト」では、評論家による6件のレビューのうち83%が肯定的で、平均評価は10点満点中6.3点だった。シャーマニズムや超自然的な雰囲気と、古典的な探偵ノワールを組み合わせた点を評価する声がある一方、物語の展開や結末をめぐっては意見が分かれた。
「新感染」のような作品を期待しなければ失望はしないものの、強く興奮するほどでもないとの評や、序盤は雰囲気で引き込むが中心となる謎の魅力が薄れていくとの指摘も出た。展開の遅さや複雑な語り口、限られた時間に多くの要素を盛り込んだことで、俳優陣の力強い演技や作品本来の可能性が十分に生かされなかったという評価もある。
墓地が呼び起こす一族の過去
韓国語の「先山」は、祖先の墓がある一族ゆかりの山を指す。本作はその相続を入り口に、忘れられていた家族関係と秘密を掘り起こしていく。巫堂(ムーダン)と呼ばれるシャーマンや仏教の修行者も登場し、犯罪捜査に土俗的で不穏な空気を重ねたミステリーとなっている。
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